俳句の風景
宇 咲 冬 男
夏 行 ⑨
「ニューデリーからジャイプールへ 七句」
自然の大地に棲み
炎ゆる日をひそとたたみて大孔雀
ジャイプールのドライブイン
夏狂言めく猿廻し蛇つかひ
日照草夏至線は目に見えねども
すでに実の棗に宙の深幽み
凌霽花こころ貧しく水欲ふる
銀漢や夜は大陸の傾ける
塵劫や南十字に素馨の香
(句集『乾坤』より)
俳句の風景
宇 咲 冬 男
夏 行 ⑨
「ニューデリーからジャイプールへ 七句」
自然の大地に棲み
炎ゆる日をひそとたたみて大孔雀
ジャイプールのドライブイン
夏狂言めく猿廻し蛇つかひ
日照草夏至線は目に見えねども
すでに実の棗に宙の深幽み
凌霽花こころ貧しく水欲ふる
銀漢や夜は大陸の傾ける
塵劫や南十字に素馨の香
(句集『乾坤』より)