私の一句
中川廣明
支へ合ふ予後の身ふたり花を待つ
昨年二月、妻が大腸がんの手術をしました。続いて八月には、私が小腸GIST( 消化管間質腫瘍)の手術をしました。五月に入院し、四回の入退院を繰り返し、都合四十一日間入院しました。入院当初、好きな本を沢山読もうと思ってはみたものの、体力気力ともに衰えている身にはそれは叶いませんでした。そこで俳句です。ベッドに居ながらにして、野山に遊ぶ、友人・家人と関わる、スポーツ・コーラスを楽しむ等々の自分を思い浮かべ、五七五にしてみました。俳句のお陰で退屈せずに実り多き時間を過ごすことができました。
この句( タイトル)は、退院後の経過観察で、妻とふたり異常がないことが確認でき、安堵したときに詠んだものです。