俳句の風景

             宇 咲 冬 男

反故ばかり燃やしひとりの春支度

去年 今年受賞の額は掛けず置く

成十七年十二月四日・日本文化振興会より「国際芸術文化賞」受賞

母の歌碑の除幕決まりし千代の春

冬銀河凄烈な夢抱き眠り

ぼろ市という復活の伊達羽織

彩ガラスの破片なりしよ冬花火

梅花祭右脳左脳の蠢ける

(句集『塵劫』より)