ミニエッセイ  -思ううがまま-

畠山重忠を偲ぶ

江森 京香

国は武蔵の畠山 武者と生まれて描く虹
剛勇かおる重忠にいざ鎌倉のときいたる
「重忠節」より 作詞 畑やわら
史跡公園は私の家から近く、深谷市の外れに在ります。重忠の館跡を整備し、桜の木に囲まれ、重忠が馬を背負う奇妙な銅像は、愛馬三日月を背負いながら、ひよどり越えの崖を駆け下りたのが名シーンとして残されています。公園の中には重忠と家臣のものといわれる五輪塔が残され、四月には「重忠祭」が行われ、源平合戦の歴史を偲んでいます。
因みに深谷の農産物直売所で買う農薬の少 ない重忠米や重忠味噌など何年も前から我家 の常食となり、美味しく頂いております。

素っ気ない猫達

越智みよ子

ある日のこと、四匹の子猫を連れて三毛猫がやって来た。二匹の猫を癌と心臓病で失いまだ悲しみの消えない我が家では、自分達の年齢を考えためらいはある、しかし、この子猫達をノラ猫にだけはしたくない。しかも生まれてから半年も過ぎた子猫の捕獲はとうてい無理。そこで猫捕獲用の網をインターネットで購入。一匹づつ捕獲、その網ごと病院に直行。一ヶ月程で五匹をとらえ手術もすませた。そして仲良く暮らしてきたつもりなのだが猫達はそうではない。捕獲網にかかった時の恐怖と絶望を丸四年も過ぎた今でも忘れていない。だから背中にさわることさえ拒絶、ナナ、ゆき、きなこ、空、海、仲良くして‼︎

花散歩

角田 双柿

歳の今、要介護認定「要支援1」で週一回のリハビリに通っている。此の度、私用計画の更新で「元気になったら何をしたいかの目標を従前通り山登り( 山野草自生地の花巡り)を再検討した末「花散歩」に改めた。足腰を鍛えるだけの散歩に俳句づくりと山野草の知識をを加えて三者を一体にしたうえ新たにNHKの朝のテレビ体操を加えて毎日欠かさず実施することに意を決したところ異色で魅力的な計画だと評価して貰った。施設のリハビリと併せ健康長寿をめざしたい。
  旅重ね嵯峨野泊りや花時雨  双柿
  花散歩米寿は今や通過点   〃
  松過ぎの前途白寿の峰遥か  〃

電子辞書

川上 綾子

コロナ禍で外出禁止、テレビの番組も少し興味がうすれて来たので電子辞書のメニューを開けてみる。学習コーナーに百人一首、一字入れるとそれぞれの一首が出て来る。かるたテストは、十問問題が出て上句下句につけることで点数が出る。国語名作集では触りですが、ルビが付いていて「伊勢物語」を開くと男性の声で読んでくれます。趣味のメニューは、クラッシックの名曲の触りを聴く事が出来る。気分を変えて国語広辞苑でわらいかわせみを開き大きな鳴き声と一緒に笑い合います。今まで単なる辞書という扱いしかしてませんでしたが、メニューを開くと思いがけないものに出会い楽しい時間を過ごせました。

デイサービス

川岸 冨貴

最近週一でデイサービスに通い始めた。コロナで外出出来ない。「梶の葉句連句会」もFAXになって久しい。家は皆が出勤してしまうと一人に。一番の痛手は親友三人組の二人が相次いで鬼籍に入り一人残され長電話も出来ず全くの籠城気分。ミスが増え、其の事にうじうじと拘る。此の侭では痴呆になると私を俯瞰している私がいて、やっぱり立ち上がるべき時が来たと紆余曲折を経て入所に至った。所では脳トレにiPad・碁将棋、麻雀・トランプ等皆嬉々としている。各々誰にも培って来た人格がある訳でそこは敬意を以って大切に考えたいと思っている。入所に関わってくださった方々に心から感謝です。

コミュニケーション

河野 桂華

物分かりがいい人だと思われたくて無理をした。最近それで涙した。物事をストレートに伝えるのが常の私。当然、衝突もあった。すべて母とのコミュニケーションの不出来の産物と知った時から母親対策を実行。母は完璧であるべきと言う発想がそもそも間違いであった。人生の先輩達からアイデアを頂き、母の話が「可愛らしいなぁ」と笑えるようになった。子供のいない私だが、アダルトチルドレンは避けたいところ。

コミュニケーションに愛ほど最適なものはない。まずは、私の毎日がワクワクなりますように。