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[12163] 兼題「椿」の講評 投稿者:宗匠 投稿日:2025/02/26(Wed) 09:51
兼題「椿」に100句もの投句をいただきました。有難うございました。但し今回の兼題が冬の終わりから初春に、身近で観ることの出来る「椿」であったこともあってか、あるものは川柳めき、あるものは主役を譲ったり、またあるものはまとめ切れなかったりと皆さん苦労をされた跡がうかがえる句が多かったように思いました。結果として入選以上の句が全体の3割とかなり少なくなりました。なお「寒椿」は椿であっても寒中に咲く椿ですので冬の季語であり、春の季語の椿とは別の季語になりますのでいただきませんでした。では講評に入らせていただきます。

□宗匠選と講評

(予選)
1.喪の列や椿の垣の長々と  タケオ→着想は良いのですが・・。「喪の列へ白椿の垣長々と」
2.白椿頬触れてなほ香りなく  柚子 →擬人化した方が良いです。「白椿頬触れてなほたじろがず」
3.緑青に紅散りばめて藪椿  柚子 →色を出し過ぎました。
4.夕やみのわずかに紅し藪ばき  タケオ→下五は「藪つばき」ですね
5.落椿あめのしずくに赤々し  タケオ→「落椿あめのしずくに滲む赤」
6.大輪の落椿掃く十二十  しーしー→下五がちょっと雑でした。
7.紅椿へ鳥懸命のホバリング  しーしー→主役は鳥でしょうか?
8.脱ぐやうに解る花びら八重椿  ひろ志→中七が理解できませんでした。
9.藪椿咲いて鎌倉七福神  ひろ志→兼題の季節は春ですが、「七福神巡り」は正月の季語です。
10.石段へ落款のごと落椿  ゆき →平板です。
11.井戸蓋へほたりと一つ落椿  ゆき →「井戸蓋へ生きた証の落椿」
12.椿落つ猫驚きて尾を立てり  俳徊人→だから何?と言われそうな句です。
13.急流へ落ちて椿の速さかな  俳徊人→もう一歩です。
14.母危篤叔父の葬儀へ椿落つ  リタイア→盛り込み過ぎです。俳句はスナップショットと考えてください。
15.雪椿落ちるにまかせ佐渡の寺  せつこ→佐渡でなければならない必然性は何でしょうか?
16.精いっぱい日差し集めて山椿  東馬 →「山椿山の日差しは我がものと」
17.喝采の瀬音高まり山椿  東馬 →擬人化する方が良いです。「喝采の瀬音を聴くや山椿」
18.濡れ色に姿崩さず落椿  みさ →「濡れ色の姿のままに落椿」
19.咲き満ちてなほしづけさの椿かな 荒一葉「玉椿咲き満ちてなお守る黙」
20.笹舟や椿一つを胸に抱き  荒一葉→擬人化が過ぎました。「笹舟の椿一つを重たげに」
21.自転車に旅の匂ひや島椿  政枝 →「自転車で巡れば匂う島椿」
22.真つ青な空へ桃色椿かな  政枝 →「桃色椿真青の空を恋いにける」
23.椿咲き枯れた庭園彩るや  川口あおい→「紅椿枯山水を彩りぬ」
24.薄ら陽へ明日含むや藪椿  光雲2 →意味が掴めませんでした。「薄日中明日への望み藪椿」 
25.鬼籍へともどり行く友雪椿  光雲2 →「雪椿鬼籍の友へ咲き続く」
26.びっしりの葉を分け椿首をだす むさし→散文的です。
27.今日もまた幾つ落ちたる椿かな 山葡萄→平板です。
28.野の道の土の匂ひや落椿  山葡萄→「落椿土の匂いを華やかに」
29.塵ひとつなく清めし庭や椿落つ みぃすてぃ→庭が主役になっています。
30.眠られぬ夜明けや椿の落つる音 みぃすてぃ→「眠られぬ夜明けに椿落つる音」
31.雪ずりに跳ねてひと息雪椿  さかえ→「雪づり」は冬の季語です。  
32.落椿紐にとおしてハワイアン  さかえ→面白いのですがが・・・。
33.侘助の遠慮がちなる佇まひ  さかえ→「侘助」は「椿」に含まれない別の季語です。
34.凛と立つ花瓶の椿絵となりぬ  萌  →いささか平板かと。
35.落椿重なりて今夫婦めき  萌  →「落ち様の夫婦めきたり落椿」
36.紅椿明日は散る身や華やかに  萌  →「紅椿明日散る身ゆえ華やかに」
37.本陣のどんと貫禄落椿  凡愚痴歌→この句においては玉椿の方が良いのではないでしょうか?
38.白椿新米主婦の餃子焼く  凡愚痴歌→この取り合わせが理解できませんでした。
39.なきべその白黒写真藪椿  凡愚痴歌→この句も取り合わせが疑問です。
40.今日咲て今日落ちる雪椿  川端 →中七が字足らずです。「今日咲きて今日すでに落つ雪椿」
41.赤白の競いて落ちる散椿  川端 →切った方が良いです。「赤白の競いて落つや散椿」
42.長闘病綴る辞世や白椿  郁文 →三段切れです。「長闘病に綴る辞世句白椿」
43.有朋の愛せし椿椿山荘  郁文 →「有朋の愛でし椿の椿山荘」
44.火山灰裾野に満つる椿かな  郁文 →「火山灰の裾野びっしり島椿」
45.椿の葉ピカピカ子の目もぴかぴか 6105→「椿の葉ピカピカ子の目もピッカピカ」
46.紅椿茶室の湯気は客を待つ  6105→主役はどちらでしょうか?
47.老木の椿の前に子等座る  6105→散文的です。「老木の椿の前に座る子等」
48.ジョギングの吾へ喝采の椿かな コタロー→「ジョギングの我を励ます椿かな」
49.秒読みの対局室の寒椿  いつせ →「寒椿」は冬の季語です。
50.椿もて砂場の遊び保育園  山葡萄 →季語が動きます。
51.島巡り奇岩近づく椿島  山流  →主役は何でしょうか?
52.生垣に庭師切り込む椿寺  山流  →季語が動きます。
53.喧騒の道の片すみ寒椿  たまこ →「寒椿」は冬の季語です。
54.枝ぶりの風の吹くまま藪椿  たまこ →季語が動きます。他の季語でも詠める表現です。
55.落椿手水鉢へと浮かべけり  たまこ →「落椿浮かび手を止む手水鉢」
56.天に訊く吾子は無事かと落椿  桉音  →三段切れめいた句です。「子の無事を天に祈らん落椿」
57.美しいままだつたひと落椿  桉音  →「美しきまま逝きしひと落椿」
58.婚礼を祝う我が家の白椿  リタイア→→「祝婚の朝の我が家の白椿」
59.藪椿ごまんの紅や蹉跎岬  ふみ  →三段切れです。「や」ではなく「の」にすべきです。
60.床にあり一期一会や玉椿  ふみ  →これも三段切れです。「床の間の一期一会や玉椿」
61.蕾良し一輪挿の椿かな  風神  →「蕾良し一輪挿の椿なお」
62.いにしへの落つる椿よ新たなる いわし雲→もう一押し!
63.星々を着飾るやうに紅椿  いわし雲→「星々の綺羅受け止むる紅椿」
64.挨拶はそこそこにして落椿  いわし雲→もう一歩です。
65.白やよし伊勢街道の椿かな  右陣平 →伊勢街道でなければならない必然性は?
66.ボサノバや気だるさのまま落椿 右陣平 →季語に付きません。
67.踏まれても自我の強さよ薮椿  右陣平 →「踏まれても色そのままに薮椿」
68.突然の訃報の電話落椿  花雨  →「訃報の電話」は言い過ぎ。「突然の訃報の予感落椿」
69.待ち伏せの貌を隠すや藪椿   悠太  →どの視点からの句でしょうか?

(入選)
1.水面に落ちて再び咲く椿  柚子 →椿らしい比喩が良いです。
2.糸雨しみていよよ艶増す紅椿  しーしー→中七の表現を買いました。
3.山裾の一重椿は島の花  ひろ志→島の椿を詠んだの良かったです。
4.落つるなよまだ落つるなよ玉椿 俳徊人→期待と不安が出ています。
5.紅椿山里不意に華やかに  せつこ→寂しい山里と花が大きな椿の取り合わせが良いです。
6.この先は獣道なり山椿  せつこ→山椿のTPOが生きてます。
7.白妙の雲従へて椿山  みさ →大きな景の句に仕上がっています。
8.あんこ節椿まつりの只中に  みさ →これも島の椿を詠んでいます。
9.椿もてお地蔵様を子ら飾る  荒一葉→摘みやすい椿だから言える表現です。
10.甘やかな思い出一つ落椿  政枝 →やや甘く、季語がちょっと動きますが・・。
11.椿落つ穢土を離るる八百比丘尼 光雲2 →八百比丘尼の物語になっています。
12.尼寺の暗き横道落椿  むさし→尼寺と暗き横道の取り合わせがなかなかです。
13.紅椿ひかりのうちにこぼれけり みぃすてぃ→中七、下五の表現に惹かれました。
14.花冠なる椿よ川に浮き沈み  川端 →椿の特徴を生かした表現になっています。
15.落椿青の余韻を残しつつ  コタロー→青を感じさせる白椿がすでに散る哀しさが出ています。
16.屈みつつ入る裏木戸落ち椿  いつせ →かがむ視線の先に椿が見えます。
17.岬巡り椿咲く島猫の島  山流  →椿の島が猫の島でもあるというオチが良いです。
18.ステージ五を生きぬく瞳雪椿  桉音  →中七の「生きぬく瞳」としたところをいただきました。
19.照り映えて一夜に消ゆる椿かな ふみ  →いささか季語の説明ですが、まずまずです。
20.椿散る赤一段の裾模様  穣一  →落ち椿の散った様を「一段の裾模様」としています。
21.月光を浴びて散り行く椿かな  穣一  →夜の椿という設定で成功しました。
22.落ち椿蕊の輝き失はず  風神  →ミクロの視点で椿の蕊に着目しています。
23.湯田中や一茶の道に紅椿  風神  →長野の湯田中温泉にある一茶の道を詠みました。
24.乙女椿実らぬ恋に散らす紅  達三  →乙女椿の文字を活かした句です。
25.川沿ひの白秋道路白椿  悠太  →白秋道路の存在を知りませんが、詩情が出ました。
26.突然の馘首予告や落椿     悠太  →いささか付き過ぎの感は拭えませんが、実感が出ています。

(秀逸)
1.潮の香に研ぎ澄まさるる島椿  ゆき 
→この句は椿が主な花である防風にもなる島の椿を詠んでいます。海が近い島に咲く椿の情景を描きながら、その椿とそこに吹く潮風を取り合わせ、強い風から島の生活を守る椿に対して中七で「研ぎ澄まさるる」という惜辞を送っています。島椿の佳句です。

2.一輪で極まるしじま白椿  むさし
  →椿には赤やピンク、そして白があります。白椿の白は実に美しいものですが、一方ですぐに色あせて黄色から茶色に変わり花びらを落とします。美しい故に短い命の「白」と言えない。それほどに短いからこそ、その一輪の存在感は大きく、圧倒するものがあります。中七の「極まるしじま」は色ではなく音として、白椿の気迫のようなものを感じさせる表現になっています。

3.ちりぬるを悟りてひらく椿かな コタロー
  →この句は椿を擬人化した句です。自らの命の短さ、その散り様を知っていながら咲かねばならない椿の定めともいうべき性情を表現しています。

4.抜刀の三島の首か落椿  穣一  
  →椿が音もなく忽然と散ります。その姿から不吉な出来事の予感とか、馘首とかを付ける句が数多あります。その意味では一種の常套表現と言えなくもありません。しかし、衝撃的であった三島事件の三島由紀夫の自死はやはり椿に付き過ぎるほどに付くと共に、椿で詠みたいと思わずにはいられないこともまた理解できます。

5.落椿落ちて知りたる地の温み  太朗  
  →椿は一定の高さに咲きます。言わば上から目線で世の中を見ているとも言えます。その椿が落ちた後、視点は地に落ちて咲いている椿を上に見ることになります。いままで上から目線で眺めていた地上に落ちた椿が、その広さ暖かさを感じたというこの句は、人のありかたや生き方も暗示していりょうに思いました。


以上で100句の講評を終えます。
新たな兼題はまた後程、

[12108] 兼題「椿」 投稿者:宗匠 投稿日:2025/01/30(Thu) 08:34
新たな兼題を「椿」とします。この季語は三春の植物に分類される季語ですので初春、仲春、晩春を通じる季語です。花弁が厚く重量があって、大きなものは音を立てて散ります。傍題も多く、「紅椿」「白椿」「一重椿」「八重椿」「乙女椿」「藪椿」「山椿」「雪椿」「玉椿」「つらつら椿」「落椿」「散椿」等があります。1名3句までのルールをお守りいただき、あなたらしい句を捻ってください。締切は2月22日辺りを予定しております。

[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:タケオ 投稿日:2025/01/31(Fri) 06:16
喪の列や椿の垣の長々と
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:柚子 投稿日:2025/01/31(Fri) 20:50
水面に落ちて再び咲く椿
白椿頬触れてなほ香りなく
緑青(ろくしょう)に紅散りばめて藪椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:タケオ 投稿日:2025/02/01(Sat) 07:37
夕やみのわずかに紅し藪ばき
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:タケオ 投稿日:2025/02/01(Sat) 07:41
落椿あめのしずくに赤々し
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:しーしー 投稿日:2025/02/07(Fri) 10:34
紅椿の若い木花を持てあます
大輪の落椿掃く十二十
紅椿へ鳥懸命のホバリング
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:しーしー 投稿日:2025/02/07(Fri) 10:48
糸雨しみていよよ艶増す紅椿
大輪の落椿掃く十二十
紅椿へ鳥懸命のホバリング
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:しーしー 投稿日:2025/02/07(Fri) 11:02
間違えました
No.12114は削除をお願いします。

[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:ひろ志 投稿日:2025/02/07(Fri) 12:11
山裾の一重椿は島の花
脱ぐやうに解る花びら八重椿
藪椿咲いて鎌倉七福神
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:ゆき 投稿日:2025/02/08(Sat) 13:37
石段へ落款のごと落椿
潮の香に研ぎ澄まさるる島椿
井戸蓋へほたりと一つ落椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:俳徊人 投稿日:2025/02/11(Tue) 10:42
椿落つ猫驚きて尾を立てり
落つるなよまだ落つるなよ玉椿
急流へ落ちて椿の速さかな
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:リタイア 投稿日:2025/02/11(Tue) 17:48
母危篤叔父の葬儀へ椿落つ
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:せつこ 投稿日:2025/02/11(Tue) 18:47
雪椿落ちるにまかせ佐渡の寺
紅椿山里不意に華やかに
この先は獣道なり山椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:東馬 投稿日:2025/02/12(Wed) 08:40
精いっぱい日差し集めて山椿
喝采の瀬音高まり山椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:みさ 投稿日:2025/02/12(Wed) 14:51
白妙の雲従へて椿山
あんこ節椿まつりの只中に
濡れ色に姿崩さず落椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:荒一葉 投稿日:2025/02/13(Thu) 08:44
咲き満ちてなほしづけさの椿かな
椿もてお地蔵様を子ら飾る
笹舟や椿一つを胸に抱き
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:政枝 投稿日:2025/02/13(Thu) 09:59
自転車に旅の匂ひや島椿
真つ青な空へ桃色椿かな
甘やかな思い出一つ落椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:川口あおい 投稿日:2025/02/13(Thu) 18:14
椿咲き枯れた庭園彩るや
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:光雲2 投稿日:2025/02/15(Sat) 10:31
薄ら陽へ明日含むや藪椿
鬼籍へともどり行く友雪椿
椿落つ穢土を離るる八百比丘尼(やおびくに)
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:むさし 投稿日:2025/02/16(Sun) 09:43
びっしりの葉を分け椿首を出すか

尼寺の暗き横道落椿

一輪で極まるしじま白椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:むさし 投稿日:2025/02/16(Sun) 09:49
訂正です 12132 最初の句
びっしりの葉を分け椿首をだす
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:山葡萄 投稿日:2025/02/16(Sun) 10:08
今日もまた幾つ落ちたる椿かな
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:山葡萄 投稿日:2025/02/16(Sun) 10:22
野の道の土の匂ひや落椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:みぃすてぃ 投稿日:2025/02/16(Sun) 11:24
紅椿ひかりのうちにこぼれけり
塵ひとつなく清めし庭や椿落つ
眠られぬ夜明けや椿の落つる音
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:さかえ 投稿日:2025/02/16(Sun) 17:18
雪ずりに跳ねてひと息雪椿
落椿紐にとおしてハワイアン
侘助の遠慮がちなる佇まひ
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者: 投稿日:2025/02/16(Sun) 21:13
凛と立つ花瓶の椿絵となりぬ

落椿重なりて今夫婦(めおと)めき

紅椿明日は散る身や華やかに

「寒の月」では秀逸を有難うございました。
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:山葡萄 投稿日:2025/02/16(Sun) 21:47
いざぎよく今日も落ちたる椿かな
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:凡愚痴歌 投稿日:2025/02/17(Mon) 09:17
本陣のどんと貫禄落椿
白椿新米主婦の餃子焼く
なきべその白黒写真藪椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:川端 投稿日:2025/02/17(Mon) 14:33
今日咲て今日落ちる雪椿
赤白の競いて落ちる散椿
花冠なる椿よ川に浮き沈み
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:郁文 投稿日:2025/02/17(Mon) 17:17
長闘病綴る辞世や白椿




長闘病綴る辞世や白椿
有朋の愛せし椿椿山荘
火山灰裾野に満つる椿かな



[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:6105 投稿日:2025/02/17(Mon) 19:41
椿の葉ピカピカ子の目もぴかぴか
紅椿茶室の湯気は客を待つ
老木の椿の前に子等座る
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:山葡萄 投稿日:2025/02/17(Mon) 19:47
NO.12139を削除お願いいたします。
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:コタロー 投稿日:2025/02/18(Tue) 08:44
ちりぬるを悟りてひらく椿かな
ジョギングの吾へ喝采の椿かな
落椿青の余韻を残しつつ
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:いつせ 投稿日:2025/02/18(Tue) 15:41
秒読みの対局室の寒椿
屈みつつ入る裏木戸落ち椿

よろしくお願いいたします。
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:山葡萄 投稿日:2025/02/18(Tue) 15:55
椿もて砂場の遊び保育園
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:山流 投稿日:2025/02/18(Tue) 16:06
島巡り奇岩近づく椿島
生垣に庭師切り込む椿寺
岬巡り椿咲く島猫の島
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:たまこ 投稿日:2025/02/19(Wed) 15:54
喧騒の道の片すみ寒椿
枝ぶりの風の吹くまま藪椿
落椿手水鉢へと浮かべけり
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:桉音 投稿日:2025/02/20(Thu) 18:46
ステージ五を生きぬく瞳雪椿
天に訊く吾子は無事かと落椿
美しいままだつたひと落椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:リタイア 投稿日:2025/02/21(Fri) 10:37
婚礼を祝う我が家の白椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:ふみ 投稿日:2025/02/21(Fri) 11:01
藪椿ごまんの紅や蹉跎岬
床にあり一期一会や玉椿
照り映えて一夜に消ゆる椿かな
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:穣一 投稿日:2025/02/21(Fri) 11:03
椿散る赤一段の裾模様

抜刀の三島の首か落椿

月光を浴びて散り行く椿かな
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:太朗 投稿日:2025/02/21(Fri) 12:50
落椿落ちて知りたる地の温み
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:風神 投稿日:2025/02/21(Fri) 15:17
蕾良し一輪挿の椿かな
落ち椿蕊の輝き失はず
湯田中や一茶の道に紅椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:達三 投稿日:2025/02/21(Fri) 15:31
乙女椿実らぬ恋に散らす紅
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:いわし雲 投稿日:2025/02/21(Fri) 20:30
いにしへの落つる椿よ新たなる
星々を着飾るやうに紅椿
挨拶はそこそこにして落椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:右陣平 投稿日:2025/02/23(Sun) 00:51
白やよし伊勢街道の椿かな
ボサノバや気だるさのまま落椿
踏まれても自我の強さよ薮椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:花雨 投稿日:2025/02/23(Sun) 12:28
突然の訃報の電話落椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:悠太 投稿日:2025/02/23(Sun) 17:21
川沿ひの白秋道路白椿
待ち伏せの貌を隠すや藪椿
告げらる馘首予告や紅椿
[12108へのレス] Re: 兼題「椿」 投稿者:悠太 投稿日:2025/02/23(Sun) 23:05
※前回の句を以下と差し替えます。
川沿ひの白秋道路白椿
待ち伏せの貌を隠すや藪椿
突然の馘首予告や落椿