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兼題「秋の灯」に84句もの投句をいただき有難うございました。「秋の灯」は秋の灯火であり様々なシチュエーションや状況が考えられます。そのため、できるだけどんな場であるか、状況であるかを明示することが成功のカギを握るように思います。そのシチュエーションの具体化は実に様々で、成程と納得する句もあれば、残念な句もありました。では予選からスタートします。
□宗匠選と講評
(予選)
1.秋灯下いろはにほへとちりぬるを コタロー→いろは歌は必ずしも付きませんし、季語が動きます。
2.秋灯下独り楽しむ詰将棋 コタロー→この句も季語が動きますし、秋にぴったりとも言えないと思います。
3.秋ともし慣れし独り居酒すすむ 郁文 →もう一歩です。
4.秋の燈の消えぬ山小屋朝支度 郁文 →「山小屋」は夏の季語です。
5.秋の灯や遠く離れし父母のこと みぃすてぃ→この表現はすでに手垢の付いた表現かと。
6.秋灯下その夜のジャズはかろやかに みぃすてぃ→まずまずです。
7.珈琲と推理小説秋ともし 詩雨 →これも手垢の付いた表現です。
8.秋灯の一つ伴侶と囲みをり ゆき →もう一歩です。
9.秋の灯や急ぐ祇園へ旦那衆 膝痛 →季語が動きます。
10.秋燈火景色眺めつ5・7・5 膝痛 →これも季語が動きます。
11.秋の灯や淡谷のり子を夫婦して 瞳人 →「秋の灯や淡谷のり子の歌妻と」淡谷のり子だけでは無理があります。
12.秋ともし待合室の長いすに しーしー→もう一歩踏み込んでください。
13.それぞれに燈火の秋をスマホでね しーしー→季語が動きますし、そもそも無理な表現です。
14.秋灯が全ての窓に学舎ビル しーしー→「学び舎の窓のすべてが秋灯す」
15.秋ともし山里さらに寂れさせ 鈍愚狸 →捻りがないように思います。
16.山里の寂しき間秋ともし 鈍愚狸 →中七が疑問でした。
17.秋灯のひとつ明かりの日暮かな ゆき →「秋灯のひとつが急かす日暮かな」
18.秋の灯や文庫本読む嬉しけり 川口あおい→「読む」は不要であり、下五が言い過ぎです。
19.秋の灯を縫つて江ノ電すれちがふ 俳徊人 →「江ノ電行く町の秋の灯縫うように」
20.書き写す般若心経秋ともし 俳徊人 →類句がありそうな句です。
21.雑念を払う写経や秋ともし さかえ →これも類句がありそうな句です。
22.能面の眼諭すや秋ともし さかえ →「諭す」がイマイチでした。
23.待ちわびて猫は寝ており秋の灯よ かくた まき→季語が動きます。
24.岩壁へ秋の灯りや磨崖仏 山葡萄 →詰め込み過ぎで目が散ります。
25.君に似る観音仏秋ともし 山葡萄 →作者はどこにいるのでしょうか?
26.認知症予防右脳訓練秋灯下 荒 一葉→まずまずです。
27.子の置いて行きしパトカー秋灯 オンブレ→少し季語が動きます。
28.たれかゐむ電話ボックス秋灯 オンブレ→秋灯に付かないと思いました。
29.秋の灯の母の実家はあの辺り 凡愚痴歌→まずまずです。
30.妻逝きし秋灯のもとアンパンマン 川端 →NHK連続TV小説を見ていない人には分からないかと。
31.マンションの窓の秋燈百の彩 萌 →下五がもう一歩です。「マンションの窓の秋灯濃く薄く」
32.しのび音のギターもれ来る秋ともし 萌 →「しのび泣くギターの音色秋ともし」
33.秋の灯やセピア色した古書の市 光雲2 →悪くないくですが・・。
34.秋ともし読書誘ふ夢一夜 光雲2 →矛盾していませんか?読書と夢?
35.秋灯下読書に疲れ目を閉じる 穣一 →散文です。
36.秋灯や体揺らせしジャズライブ 風神 →季語が動きますし、ちょっと付かないかと。
37.秋燈の漏れる大窓ピアノの音 6105→「秋燈の大き窓よりピアノの音」
38.秋燈に学び数多の歳時記か 6105→「歳時記に見知らぬ言葉秋灯し」
39.秋の灯やからくり時計遅れ鳴る みさ →「秋の灯やからくり時計やや遅れ」
40.秋灯ひとつ明うして檜の湯 みさ →盛り込みすぎです。
41.秋ともし信玄公の隠し湯に みさ →「信玄の隠し湯ゆらぎ秋ともし」
42.秋ともしお伽話に子の寝たる 桉音 →下五が言い過ぎです。「秋ともし御伽話の母の声」
43.秋の灯や冊子に匂ふ旧漢字 桉音 →「匂ふ」が疑問でした。「秋の灯や冊子にしかと旧漢字」
44.地球儀の戦火なぞりし秋ともし せつこ →「戦ある地球儀なぞり秋ともし」
45.秋の灯や寄木細工の小物入れ ひろ志 →季語が動きます。
46.秋の灯や手の甲母とくっつけて リタイア→季語に付かないと思います。
47.秋の灯や膝の二匹の猫温い リタイア→下五は「猫温く」とすべきです。
(入選)
1.燈火親しむ硬筆文字を書き連ね コタロー→秋の夜
*
2.秋燈や家計簿眺む妻に皺 郁文 →秋の夜だからこそじっくり眺めて皺に気付いたのかと思います。
3.秋の燈やゆかしき夜の山手線 みぃすてぃ→山手線に乗っていてゆかしさを感じたという発見があります。
4.在りし日のアルバム開く秋灯下 詩雨 →故人を偲ぶ時間が秋燈に似合います。
5.秋の灯は醜女も美人になりにけり 膝痛 →俳諧味があります。春宵は会う人皆美しきですが、秋は醜女さえも・・。
6.深夜二時隣家の窓も秋灯 杏だんて→ふと目覚めたのでしょうか。
7.秋ともし賢治の童話読み終えて 杏だんて→朴訥な文章が合います。
8.鍵盤の連彈清し秋灯下 さかえ →秋灯火の視覚にピアノの音の聴覚の取り合わせです。
9.秋の灯や勉強の子の影を見る 古人 →窓越しに見える影でしょうか?
10.諳んじる名句の数や秋ともし ののはな→秋灯の下では思わず名句が出てくるのでしょう。
11.秋ともし義父の遺品の写経かな ののはな→いささか付き過ぎの感はありますが、良いでしょう。
12.日の暮れやスターハウスの秋ともし 山葡萄→スターハウスはかつては憧れであった公営住宅ですね。
13.寂聴の源氏「明石」へ秋ともし 荒 一葉→「明石」は源氏の人生の秋でもありました。
14.来し方を語り酌み合ふ秋ともし 荒 一葉→まずます無難な句と言えます。
15.戦争のニュースを消しぬ秋灯 オンブレ→聞き逃してはならないものの、秋の夜は静かに考えたいのでしょう。
16.秋の灯や五右衛門風呂にゆであがる 凡愚痴歌→郷愁を感じさせる五右衛門風呂です。
17.秋灯を点す一舟闇の海 川端 →船の灯で秋灯の句は珍しいと思いました。
18.もの憂げにゆらぐ秋灯過疎の村 川端 →寂しげな灯の下に心暖かな人々がいるはずです。
19.秋の灯や古文はなべて漫画へと 萌 →今はもう古文も漫画で語られているようですね。
20.秋ともし誰が爪弾くや八雲琴 光雲2 →二弦の八雲琴を出しました。物珍しさに惹かれました。
21.秋灯の母屋の母は百近し 穣一 →高齢の母の行く先を思っている句です。季語が生きています。
22.秋灯の無人駅舎に終列車 穣一 →むしろ冬に合う景かとも思いました。
23.レコードの掠れし音や秋灯し 風神 →少し波打ちながら回るターンテーブルが見えます。
24.秋灯や射的冷やかす温泉場 風神 →秋の温泉街のそぞろ歩きの句です。
25.秋燈や読書と酒の夜過ぎる 6105→季語は動きませんが、内容はいささか平板でした。
26.秋燈や日記のペンの細き影 桉音 →くっきりした景を感じさせる句であり秋灯に合うと思いました。
27.秋の灯や思い出の布裂き紡ぐ せつこ →思い出を引き継ぐためのリサイクルでしょうか。
28.自転車に油差す土間秋ともし せつこ →土間が生きている句です。
29.秋灯下ペン胼胝ひそと笑みてをり 瞳人 →近頃はペンで文字を書くことが減りペンだこが痩せるばかりです。
30.秋灯や手を当てて聴く脈の音 ひろ志 →秋灯の句としてはミクロの、内省的な句であると思いました。
31.秋灯し消して真闇の中にゐる ひろ志 →秋灯を消した句はこれだけであったかと思います。
32.秋の灯や寂しさ誘う雨の音 リタイア→秋灯と雨は間違いなく付く取り合わせではあります。
(秀逸)
1.能面のまなこ翳らせ秋灯下 ゆき
→能面は角度によって、また見る人の心理状態によって笑っているようにも泣いているようにも見えます。秋の夜の灯りの下の能面の眼に作者はどんな翳を見たのでしょうか。それは読者の想像に任せる。そこに俳句の深さがあります。
2.内職の燈火親しき母の指 俳徊人
→秋灯火の下で内職するという図は一般的ですし、これまで多くの俳人が詠んできました。しかしこの句はその内職の母の指に着目しています。秋灯下の部屋全体から指に視点を集中させることで、母親への労りや思いやりまで詠みこみました。
3.ミシン踏む音の響きや秋ともし ののはな
→適度に良質で丈夫な衣料品が安く買える時代になって、袖を出す、裾を詰める、穴を補修する等、ミシンを使っての縫製をする姿がめっきり減りまっした。この句はそんなかつての家庭の中での日常を蘇らせています。そんなノスタルジーを感じさせて秋の句です。
4.秋の灯や君の唇もどかしげ 凡愚痴歌
→この唇が春の灯の下であれば、艶やかで華やかな雰囲気を醸すと思われますが、秋の灯の下でもどかしげな唇は何を物語るのでしょうか?いささか謎めいていて、儚ささえも感じさせるこのもの言いに惹かれて選ばせていただきました。
5.秋ともし修司の遺稿なぞる指 太朗
→没後32年の寺山修司は様々な遺稿があります。そんな遺稿を秋の夜長の灯の下で読みながら指でなぞっているという句です。戦後の文化の革新期を走り抜けた修司の影を追うようなその仕草は秋灯にピタリと付くと思いました。
以上で84句の講評を終えます。
新たな兼題はまた後程、
新たな兼題を「秋の灯」とします。秋の夜の燈火。春燈の艶やかな感じに対して、秋の燈火は透明感があって、遊びよりは学びの燈であり、「燈火親しむの候」と言えば、読書や学びに適した燈火を指します。傍題には「燈火親しむ」「秋燈(しゅうとう)(あきひ)」「燈火の秋」「秋ともし」などがあります。今回の締切は10月10日(金)頃とさせていただきます。お一人3句までのルールをお守りいただき投句してください。
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:コタロー 投稿日:2025/09/16(Tue) 05:52兼題「燕帰る」では秀逸の選及び丁寧な講評誠に有難う御座いました。
秋灯下いろはにほへとちりぬるを
秋灯下独り楽しむ詰将棋
燈火親しむ硬筆文字を書き連ね
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:郁文 投稿日:2025/09/18(Thu) 11:23秋ともし慣れし独り居酒すすむ
秋燈や家計簿眺む妻に皺
秋の燈の消えぬ山小屋朝支度
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:みぃすてぃ 投稿日:2025/09/20(Sat) 14:09秋の灯や遠く離れし父母のこと
秋の燈やゆかしき夜の山手線
秋灯下その夜のジャズはかろやかに
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:詩雨 投稿日:2025/09/20(Sat) 17:10珈琲と推理小説秋ともし
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:詩雨 投稿日:2025/09/20(Sat) 17:37在りし日のアルバム開く秋灯下
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:ゆき 投稿日:2025/09/20(Sat) 17:52能面のまなこ翳らせ秋灯下
秋灯の一つ伴侶と囲みをり
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:膝痛 投稿日:2025/09/20(Sat) 20:34秋の灯は醜女も美人になりにけり
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:膝痛 投稿日:2025/09/21(Sun) 16:37秋の灯や急ぐ祇園へ旦那衆
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:膝痛 投稿日:2025/09/23(Tue) 00:09秋燈火景色眺めつ5・7・5
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:瞳人 投稿日:2025/09/23(Tue) 14:01秋の灯や淡谷のり子を夫婦して
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:しーしー 投稿日:2025/09/26(Fri) 08:50秋ともし待合室の長いすに
それぞれに燈火の秋をスマホでね
秋灯が全ての窓に学舎ビル
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:鈍愚狸 投稿日:2025/09/27(Sat) 16:12秋ともし山里さらに寂れさせ
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:鈍愚狸 投稿日:2025/09/27(Sat) 16:18山里の寂しき間秋ともし
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:ゆき 投稿日:2025/09/28(Sun) 20:48秋灯のひとつ明かりの日暮かな
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:川口あおい 投稿日:2025/09/29(Mon) 06:49秋の灯や文庫本読む嬉しけり
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:俳徊人 投稿日:2025/10/01(Wed) 11:30秋の灯を縫つて江ノ電すれちがふ
書き写す般若心経秋ともし
内職の燈火親しき母の指
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:ののはな 投稿日:2025/10/02(Thu) 07:17諳んじる 名句の数や 秋灯下
ミシン踏む 音の響きや 秋灯し
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:ののはな 投稿日:2025/10/02(Thu) 08:54秋ともし 義父の遺品の写経かな
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:杏だんて 投稿日:2025/10/02(Thu) 09:42深夜二時隣家の窓も秋灯
秋ともし賢治の童話読み終えて
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:さかえ 投稿日:2025/10/02(Thu) 10:25雑念を払う写経や秋ともし
鍵盤の連彈清し秋灯下
能面の眼諭すや秋ともし
燕帰るに秀逸ありがとうございまいた
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:古人 投稿日:2025/10/03(Fri) 11:57秋の灯や勉強の子の影を見る
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:かくた まき 投稿日:2025/10/03(Fri) 17:41待ちわびて猫は寝ており秋の灯よ
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:ののはな 投稿日:2025/10/04(Sat) 05:1812523
諳んじる名句の数や秋ともし
ミシン踏む音の響きや秋ともし
秋ともし義父の遺品の写経かな
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:山葡萄 投稿日:2025/10/04(Sat) 12:20日の暮れやスターハウスの秋ともし
岩壁へ秋の灯りや磨崖仏
君に似る観音仏秋ともし
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:荒 一葉 投稿日:2025/10/04(Sat) 14:34寂聴の源氏「明石」へ秋ともし
来し方を語り酌み合ふ秋ともし
認知症予防右脳訓練秋灯下
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:オンブレ 投稿日:2025/10/04(Sat) 17:44子の置いて行きしパトカー秋灯
たれかゐむ電話ボックス秋灯
戦争のニュースを消しぬ秋灯
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:凡愚痴歌 投稿日:2025/10/04(Sat) 20:35秋の灯や君の唇もどかしげ
秋の灯の母の実家はあの辺り
秋の灯や五右衛門風呂にゆであがる
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:川端 投稿日:2025/10/04(Sat) 21:12秋灯を点す一舟闇の海
もの憂げにゆらぐ秋灯過疎の村
妻逝きし秋灯のもとアンパンマン
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:萌 投稿日:2025/10/04(Sat) 21:49マンションの窓の秋燈百の彩
秋の灯や古文はなべて漫画へと
しのび音のギターもれ来る秋ともし
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:光雲2 投稿日:2025/10/05(Sun) 19:07秋の灯やセピア色した古書の市
秋ともし誰が爪弾くや八雲琴
秋ともし読書誘ふ夢一夜
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:太朗 投稿日:2025/10/06(Mon) 13:05秋ともし修司の遺稿なぞる指
兼題「帰る燕」では秀逸の評をいただきありがとうございました。今回もよろしくお願いいたします。
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:穣一 投稿日:2025/10/07(Tue) 11:55秋灯の母屋の母は百近し
秋灯下読書に疲れ目を閉じる
秋灯の無人駅舎に終列車
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:風神 投稿日:2025/10/07(Tue) 14:00レコードの掠れし音や秋灯し
秋灯や射的冷やかす温泉場
秋灯や体揺らせしジャズライブ
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:6105 投稿日:2025/10/09(Thu) 07:37秋燈の漏れる大窓ピアノの音
秋燈に学び数多の歳時記か
秋燈や読書と酒の夜過ぎる
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:瞳人 投稿日:2025/10/09(Thu) 11:19秋燈や眞かペン胼胝笑まひゐて
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:みさ 投稿日:2025/10/09(Thu) 11:55秋の灯やからくり時計遅れ鳴る
秋灯ひとつ明うして檜の湯
秋ともし信玄公の隠し湯に
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:桉音 投稿日:2025/10/09(Thu) 17:43兼題「帰る燕」では秀逸の選と心温まる鑑賞を下さり、有難うございました。
他の拙句へもいつも適切なご指導を有難うございます。
秋ともしお伽話に子の寝たる
秋の灯や冊子に匂ふ旧漢字
秋燈や日記のペンの細き影
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:せつこ 投稿日:2025/10/09(Thu) 18:27地球儀の戦火なぞりし秋ともし
秋の灯や思い出の布裂き紡ぐ
自転車に油差す土間秋ともし
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:瞳人 投稿日:2025/10/09(Thu) 20:57秋灯下ペン胼胝ひそと笑みてをり
(大変恐縮ですがNO12542削除お願い致します)
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:ひろ志 投稿日:2025/10/10(Fri) 20:29秋の灯や寄木細工の小物入れ
秋灯や手を当てて聴く脈の音
秋灯し消して真闇の中にゐる
[12504へのレス] Re: 兼題「秋の灯」 投稿者:リタイア 投稿日:2025/10/10(Fri) 23:34秋の灯や寂しさ誘う雨の音
秋の灯や手の甲母とくっつけて
秋の灯や膝の二匹の猫温い