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兼題「夜の秋」の講評 投稿者:宗匠 投稿日:2017/08/20(Sun) 15:49 No.6584  
立秋も過ぎ暑い中にも秋を感じる瞬間が増えたように感じます。さて、兼題「夜の秋」には115句もの投句をいただき、ありがとうございました。兼題をお出しした際にも申し上げましたが、「夜の秋」という繊細で形のない季語に対して。何について「夜の秋」を感じたか打ち出した句がかなりありました。それ故入選も秀逸も多かったように思います。但し、「夜の秋」は、実は暑い中にふと涼しさや秋の気配を感じるという季語ですので、そう感じるのは長い時間や期間を通してではなく、あくまでの瞬間に過ぎません。ここを踏まえた句が入選や秀逸に選ばれています。また、季重ねの句がかなりました。句に用いる言葉が何らかの季語ではないかというチェックを投句の前にやっていただけると有難いです。

□宗匠選と講評

(予選)
1.内も外もざわめき失せて夜の秋   明人  → 中七の「て」留めです。  
2.夜の秋の風鈴鳴りてうら寂し    明人  →「風鈴」は夏。季重ねです。
3.冷酒より冷や酒の欲し夜の秋     明人  →「冷酒」は夏。季重ねです。  
4.成田着くトランク重し夜の秋  郁文  →トランク重しはちょっと「夜の秋」には重いかと。
5.夜の秋や足元にある掛布団  郁文  →「布団」は冬の季語です。
6.対岸の横浜の灯や夜の秋  恵一  →動きます。他の季語でも詠めそうです。
7.わが翳を覗き見してる夜の秋    照幸  →ちょっと理解できませんした。
8.露天風呂肌に気配の夜の秋  郁文  →「露天風呂肌に憂いの夜の秋」
9.聞き耳の母ともなれず夜の秋  照幸   →ちょっと理解できませんした。
10.湯上りの休み処や夜の秋  俳徊人 →動きます。   
11.夜の秋や一枚羽織る映画館  俳徊人 →映画館の屋内であればエアコンの寒さなのでは?
12.ふるさとの濱の曙夜の秋  照幸  →曙は朝の天象を指します。
13.半袖に一枚羽織る夜の秋  いつせ →「半袖」は夏の季語です。
14.目の粗きレースまといて夜の秋  照幸  →「レース」も夏の季語です。
15.ひるがえる葛の葉裏や夜の秋  津奈   →「蔦」は秋の季語です。
16.山渓の背表紙褪せし夜の秋  津奈   →雑誌の固有名詞ならば「」を付けるべき
17.東京は通過点なり夜の秋  津奈   →この通過点は人生の、それとも移動の?
18.知らぬ間に肌掛け掛かる夜の秋  のるん →「知らぬ間に肌掛け掛ける夜の秋」 
19.廃絶の原子炉に来る夜の秋  照幸  →ちょっと理解できませんした。
20.改札口独りの音の夜の秋   みなと →「独りの音」の意味を掴めませんでした。
21.夜の秋の媼の乳房垂るるまま  久米斗三 →「夜の秋」と結びつきません。
22.父の背に児のよじのぼる夜の秋  久米斗三 →これもちょっと付かないと思います。
23.夜の秋や手を撫で居れば友の来る  久米斗三 →因果関係が今一つ理解できませんでした。
24.裏通りのれんの揺れて夜の秋  明人   →中七の「て」留めです。
25.引き潮の遺す藻屑や夜の秋  ぐずみ  →いま一つですう。
26.引き潮の砂に足形夜の秋  ぐずみ  →動きます。
27.古本の山に埃や夜の秋  コタロー →時間経過が長すぎます。
28.秒針の刻む音あり夜の秋  コタロー →「秒針の音一際に夜の秋
29.白き手にマニキュアの色夜の秋  コタロー →「白き手にマニキュアの赤夜の秋」
30.廣島の旧い漢字や夜の秋  ぐずみ  →「廣島の旧き漢字や夜の秋」    
31.夜の秋北朝鮮の時刻表  照幸   →句意を理解できませんでした。
32.鰯焼くナザレ煙ぶたき夜の秋  瞳人   →「鰯」は秋の季語です。
33.夜の秋人生の友ハーモニカ  瞳人   →ちょっと付きません。
34.庭草の茂れるままに夜の秋  もも一号 →「茂り」が夏の季語です。
35.夜の秋や終戦記念日知らぬ子ら  もも一号 →「終戦記念日」は初秋の季語です。
36.沖の帆の進む正面夜の秋  照幸   →「沖の帆の進むあたりに夜の秋」
37.波といふ曇り硝子や夜の秋  照幸   →句意を理解できませんでした。
38.大海は淋しき景や夜の秋  みなと  →句意を理解できませんでした。
39.廣島の旧い活字や夜の秋  ぐずみ  →「廣島の旧き活字や夜の秋」
40.寝苦しき床に流れし夜の秋  穣一   →「流れし」が意味不明です。
41.何ごともなき幸せよ夜の秋  穣一   →動きます。
42.地獄とも言へる日差しも夜の秋  穣一   →説明で終わっています。
43.脱ぎ捨てし服を洗ふか夜の秋  穣一   →夜の秋を感じた句とすべきです。      
44.ローランサンパブの賑はい夜の秋  穣一   →三段切れです。
45.晩酌を妻がとがめる夜の秋  穣一   →何故?と聞きたくなります。
46.来年もこの日が在るか夜の秋  穣一   →動きます。 
47.夜の秋狂ふ日差しを忘れさせ  穣一   →季語の説明で終わっています。
48.傘寿の会参加あぐねる夜の秋  穣一   →付きません。    
49.折り合ひのつかぬ心や夜の秋  夕顔   →曖昧な季語に対して曖昧な事象では読者には分かりません。
50.夜の秋達筆なりし母の文  弥生    →述懐であり、「夜の秋」を感じている今ではないようです。 
51.棚田より烏賊釣り火みる夜の秋  弥生    →「烏賊釣り」は夏の季語です。
52.夜の秋鳥の翼が肩に触れ  照幸   →どういう情景なのでしょうか?
53.夜の秋ぼちぼち替えるお品書  彩     →夜の秋を感じた瞬間を詠むべきです。
54.エアコンを止める静けさ夜の秋  ぐずみ  →「エアコン」は夏の季語です。
55.夜の秋墓石裂け目拡げたり  ぐずみ  →ちょっとオーバーな表減かと。

(入選)
1.夜の秋聴いてみようかセレナーデ  影法師 →「夜の秋」にセレナーデ(夜想曲)は似合います。
2.ロードショーはねて出づれば夜の秋 恵一   →良くわかる情景です。 
3.汐風の渡る浜辺の夜の秋      恵一   →まずまずの取り合わせです。
4.漁火の数多な沖や夜の秋      恵一   →いかにも涼しげです。 
5.主のおらぬ駐輪場や夜の秋     明人  →深夜でしょうか。
6.平家ものがたり手に取る夜の秋  明人  →そんな気分にもなりますね。
7.航路終え汽笛高鳴る夜の秋  郁文  →夜の帰港とは、むしろ胸は熱くなりそうです。
8.亡き人の繰り言を聴く夜の秋  みなと →夜の秋にはそんな想いにも駆られますね。
9.人肌の酒を酌みけり夜の秋  恵一  →「人肌の酒」はギリギリ秋の季語にならない表現でした。
10.水の香といふ香を焚き夜の秋  詩青  →「香水」は夏の季語ですが、香であったのでOKとしました。
11.夜の秋もう捨てるものないかしら  練乳苺味→俳諧味があります。
12.夜の秋クルスを天に翳しけり  照幸  →少し昼間の雰囲気が漂いますが・・。
13.カーテンの軽ろき裾風夜の秋  さかえ →裾風が良いですね。
14.湯上りの軽ろき疲れや夜の秋  さかえ →これも「軽ろき疲れ」が良いです。
15.裏山は風生むところ夜の秋  さかえ →定番の「裏山から風」としないところを買いました。
16.空耳か葉擦れの音か夜の秋  さかえ →こういうすれすれの感覚が「夜の秋」には合います。
17.湯上りの星のまばたき夜の秋  さかえ →これは一般的でした。 
18.糠床の少しひんやり夜の秋  俳徊人 →糠床を持ち出したのは丸です。
19.お芝居の跳ねて家路へ夜の秋  俳徊人 →良くある詠み方ですが、やはり季語には合っています。
20.地酒酌む宿の離れや夜の秋  俳徊人 →これは瞬間ではありませんが、ギリギリ季語に合うというところです。
21.夜の秋や君へ最後の手紙書く  秋詩  →少し「動く」かとは思います。
22.夜の秋や竹林揺らす風の音  秋詩  →いかにも涼し気です。
23.犬死すとボイスメールの夜の秋  みなと →このようなことはいつも突然で季節の節目に重なるものです。
24.折り紙の動物並べ夜の秋  いつせ →こんなこともしようかと思うものです。
25.長編の再読開始夜の秋  いつせ →気分一新というところでしょうか。
26.遠くより列車の音や夜の秋  いつせ →ありそうで実は余りないのですが、良いでしょう。
27.夜の秋寝ぐらへ帰る鳥の影  いつせ →自らも家路や故郷を思わずにいられない夕暮れの景です。
28.ぬるま湯につい眠くなる夜の秋  いつせ →夏だからこそのぬるま湯なのですが・・。
29.テールランプの列長々し夜の秋  津奈   →もう夜の方が長くなる時期に重なります。
30.夜の秋独り還暦祝う酒  たま   →夏から秋への移ろいと還暦に至る時期とは少し似ているかも知れません。
31.引く波に曳かれゆく過去夜の秋  照幸  →少々観念的で夜の秋には少し重い表現ではあります。
32.音高く転がる缶や夜の秋  明人  →音が一際耳につくようになる時期です。
33.夜の秋や抽斗ひとつ整理する  ぐずみ  →そんな気落ちにさせる時候ではあります。
34.夜の秋浜辺に忘れ物多少  ぐずみ  →夏の終わりの浜辺らしいですね。
35.コトリ落つ郵便受や夜の秋  コタロー →こういう音が耳につきます。
36.診察券一枚増える夜の秋  コタロー →夏の無理がたたったのでしょうか。
37.猫が身をすり寄せて来る夜の秋  コタロー →すり寄ってきてもさほど暑さは感じません。
38.したたむる墨字の一句夜の秋  コタロー →筆を持とうという気持ちにもなり得ます。
39.九十九里の潮鳴り高し夜の秋  コタロー →波が大きくなる季節であり音も聞こえやすくなってきます。
40.ハーモニカ半音ずれる夜の秋  瞳人   →半音までいかないような微妙なズレが耳につきます。
41.四畳半でんぐり返る夜の秋   ぐずみ  →ちょっと試したくなったりもします。
42.乳を吸う子を撫でる風夜の秋  寿典   →乳飲み子の熱が気にならない季節になろうとしているのでしょうか。 
43.妻と居て来しかた思ふ夜の秋  穣一   →少し動きますが、OKです。
44.半襟に銀糸ほどこす夜の秋  みさ   →手作業がはかどりそうです。
45.諍いて子に距離置かれ夜の秋  弥生   →ふと世代の相違を感じる瞬間とも重なります。
46.便り無き友より電話夜の秋  弥生   →お互いに思い合っていたのでしょうか。
47.再雇用行方気になる夜の秋  ぐずみ  →人生の節目と重なる場合もあります。
48.塾の窓に早くも灯り夜の秋  ぐずみ  →日暮れが早まった証左でしょうか。
49.夜の秋大正池の木に河童  ぐずみ  →こんな非日常のことを思う余裕も生まれます。 
50.甦るマントヴァ―ニー夜の秋  ぐずみ  →ビッグバンドの演奏ももう暑いとは思いません。
51.夜の秋ビリーボーンを流す店  ぐずみ  →同上
52.死んだ父死んだ母あり夜の秋  ぐずみ  →故人のことに思いを馳せることもある時候です。
53.夜の秋長居の男置き去りに  照幸   →割り切りさえも良くなる季節ということでしょうか。

(秀逸)
1.シャンパンのグラスの指に夜の秋  練乳苺味
  →小指を立てたグラス持つ指に感じた「夜の秋」です。夜が楽しめる季節がもう近いと思います。

2.夜の秋や文書くペンの手に馴染み  太朗
  →ようやく手紙を書こうと思います。そして手にしたペンが何故かしっくりとして、季節がゆっくりと変わろうとしていることを思うという句です。

3.夫とまた二人に戻り夜の秋  秋詩
  子供が独立して引っ越しをしたのでしょうか。大勢の客が訪問して去った後かも知れません。連れ添った夫と再び静かな生活が始まろうとする今、もう暑くない「夜の秋」があったという句です。

4.夜の秋紅差し指のゆびわ跡  本末天道
  →紅差し指(薬指)の指環は既婚者を表す指環でもあるので、それを外した跡があるとは、独り身になったとも、一時にその境遇を忘れるために外したとも推察されますが、「夜の秋」と結びつくことで、何かを変えようとする意思が感じられます。

5.隣人の微かな音や夜の秋  いつせ
  →いままで気にも留めていなかった隣人の物音が急に耳に届くようになったという「夜の秋」を思わずにはいられない場面設定です。

6.夜の秋青きインクの匂ひけり  柊
  →この句は「夜の秋」を嗅覚で捉えています。手紙書くインクの匂いは、もう筆記はボールペンが主流となり、ワープロ全盛の時代には懐かしささえ感じられます。

7.夜の秋江戸小咄のラジオより  彩
  →「夜の秋」を感じる頃には、粋な江戸小話に耳を傾けようという気持ちにもなりますし、ラジオの音が心地よく響きます。ほっとした雰囲気が漂う句です。


以上で、いただいた115句の講評を終えます。
新たな兼題はまた後程、


兼題「夜の秋」 投稿者:宗匠 投稿日:2017/07/23(Sun) 05:39 No.6512  
新たな兼題を「夜の秋」(よるのあき)とします。時候という季語分類に入る季語です。この兼題で投句をしていただく期間中、立秋(8月7日)を挟むことになります。従って、投句いただく期間中に夏と秋が交差することになります。そして「秋の夜」は秋の季語ですが、「夜の秋」は夏、それも晩夏の季語になります。昼間は猛暑ながら夜になるとこれまでの熱帯夜から少し涼しさが感じられるようになり、ふとそこに秋を感じるという季感を表現した季語です。この微妙なニュアンスを如何に表現するかがこの季語の詠み方のコツになります。傍題は「夜の秋」(よのあき)で読み方が異なるだけであり字面に変わりはありません。この繊細な季語を生かしたあなたらしい句を捻ってみてください。


Re: 兼題「夜の秋」 練乳苺味 - 2017/07/23(Sun) 09:08 No.6513  

シャンパンのグラスの指に夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 影法師 - 2017/07/23(Sun) 17:14 No.6514  

夜の秋聴いてみようかセレナーデ 


Re: 兼題「夜の秋」 恵一 - 2017/07/24(Mon) 08:30 No.6515  

ロードショーはねて出づれば夜の秋
汐風の渡る浜辺の夜の秋
漁火の数多な沖や夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 明人 - 2017/07/24(Mon) 09:12 No.6516  

「花菖蒲」では秀逸ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

主のおらぬ駐輪場や夜の秋

内も外もざわめき失せて夜の秋

夜の秋の風鈴鳴りてうら寂し


Re: 兼題「夜の秋」 太朗 - 2017/07/24(Mon) 11:27 No.6517  

夜の秋や文書くペンの手に馴染み


Re: 兼題「夜の秋」  - 2017/07/24(Mon) 13:04 No.6518  

宗匠様

入選10番の「花菖蒲潮来に櫂の軋む音」は私の句ではありません。他の方の句です。


Re: 兼題「夜の秋」 宗匠 - 2017/07/24(Mon) 14:40 No.6519  

青さん:

ご指摘ありがとうございます。
入選10番の句は、郁文さんの句でした。お詫びして訂正をさせていただきます。



Re: 兼題「夜の秋」  - 2017/07/24(Mon) 17:10 No.6520  

宗匠様

実は私は俳号をいろいろ変えながらもう1年位お世話になっております。今回五句投句して全て予選になってしまったので
少し不機嫌になりぶっきらぼうな言い方になってしまいました。考えてみれば宗匠様お忙しい中無料でコメントしてくださっているんですものね。感謝しなければ。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/07/24(Mon) 23:10 No.6521  

わが影を覗き見する夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 明人 - 2017/07/25(Tue) 09:45 No.6522  

冷酒より冷や酒の欲し夜の秋

平家ものがたり手に取る夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 郁文 - 2017/07/25(Tue) 10:35 No.6523  

成田着くトランク重し夜の秋
航路終え汽笛高鳴る夜の秋

夜の秋や足元にある掛布団


Re: 兼題「夜の秋」 秋詩 - 2017/07/25(Tue) 12:31 No.6524  

夫とまた二人に戻り夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 詩青 - 2017/07/25(Tue) 12:53 No.6525  

水の香といふ香を焚きし夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 みなと - 2017/07/25(Tue) 13:30 No.6526  

亡き人の繰り言を聴く夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 恵一 - 2017/07/26(Wed) 04:57 No.6527  

対岸の横浜の灯や夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 恵一 - 2017/07/26(Wed) 08:50 No.6528  

人肌の酒を酌みけり夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 本末天道 - 2017/07/26(Wed) 12:39 No.6529  

夜の秋紅差し指のゆびわ跡


Re: 兼題「夜の秋」 詩青 - 2017/07/26(Wed) 12:50 No.6530  

訂正します。

NO6525を

水の香といふ香を焚き夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/07/26(Wed) 16:50 No.6531  

訂正します。

NO6521を

わが翳を覗き見してる夜の秋  に

お願いします。    照幸 拝


Re: 兼題「夜の秋」 練乳苺味 - 2017/07/27(Thu) 01:59 No.6532  

夜の秋もう捨てるものないかしら


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/07/27(Thu) 07:24 No.6533  

夜の秋クルスを天に翳しけり


Re: 兼題「夜の秋」 郁文 - 2017/07/27(Thu) 07:30 No.6534  

10/25に3句を投句させて頂きましたが(No.6523)
さらに一句を追加させていただきたく存じます。
   露天風呂肌に気配の夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 さかえ - 2017/07/27(Thu) 09:53 No.6535  

カーテンの軽ろき裾風夜の秋
湯上りの軽ろき疲れや夜の秋
裏山は風生むところ夜の秋
空耳か葉擦れの音か夜の秋
湯上りの星のまばたき夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/07/28(Fri) 09:02 No.6536  

聞き耳の母ともなれず夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 俳徊人 - 2017/07/28(Fri) 09:28 No.6537  

湯上りの休み処や夜の秋  
夜の秋や一枚羽織る映画館
糠床の少しひんやり夜の秋
お芝居の跳ねて家路へ夜の秋
地酒酌む宿の離れや夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 秋詩 - 2017/07/28(Fri) 12:50 No.6538  

夜の秋や君へ最後の手紙書く

夜の秋や竹林揺らす風の音


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/07/29(Sat) 19:12 No.6539  

ふるさとの濱の曙夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 みなと - 2017/07/30(Sun) 21:07 No.6541  

犬死すとボイスメールの夜の秋


無題 いつせ - 2017/07/31(Mon) 16:02 No.6542  

折り紙の動物並べ夜の秋
長編の再読開始夜の秋

よろしくお願いします。


Re: 兼題「夜の秋」 コタロー - 2017/07/31(Mon) 18:04 No.6543  

隣人の微かな音や夜の秋
遠くより列車の音や夜の秋
夜の秋寝ぐらへ帰る鳥の影
半袖に一枚羽織る夜の秋
ぬるま湯につい眠くなる夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/07/31(Mon) 21:55 No.6544  

目の粗きレースまといて夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 津奈 - 2017/08/01(Tue) 07:17 No.6545  

ひるがえる葛の葉裏や夜の秋

山渓の背表紙褪せし夜の秋

テールランプの列長々し夜の秋

東京は通過点なり夜の秋





Re: 兼題「夜の秋」 たま - 2017/08/01(Tue) 18:32 No.6546  

夜の秋独り還暦祝う酒


Re: 兼題「夜の秋」 のるん - 2017/08/02(Wed) 09:04 No.6547  

知らぬ間に肌掛け掛かる夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/08/02(Wed) 20:53 No.6548  

廃絶の原子炉に来る夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 みなと - 2017/08/03(Thu) 23:24 No.6549  

改札口独りの音の夜の秋 


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/08/04(Fri) 10:58 No.6550  

引く波に曳かれゆく過去夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 久米斗三 - 2017/08/04(Fri) 14:49 No.6551  

夜の秋の媼の乳房垂るるまま
父の背に児のよじのぼる夜の秋
夜の秋や手を撫で居れば友の来る


Re: 兼題「夜の秋」 明人 - 2017/08/04(Fri) 16:56 No.6552  

裏通りのれんの揺れて夜の秋

音高く転がる缶や夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」  - 2017/08/04(Fri) 19:43 No.6553  

夜の秋青きインクの匂ひけり


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/06(Sun) 07:12 No.6554  

「花菖蒲」では、丁寧なご指導並びに秀逸ありがとうございました。今月も引き続きよろしくお願いいたします。m(__)m  ぐずみ拝

引き潮の遺す藻屑や夜の秋
夜の秋や抽斗ひとつ整理する
引き潮の砂に足形夜の秋
夜の秋浜辺に忘れ物多少



Re: 兼題「夜の秋」 コタロー - 2017/08/06(Sun) 07:51 No.6555  

コトリ落つ郵便受や夜の秋
診察券一枚増える夜の秋
猫が身をすり寄せて来る夜の秋
古本の山に埃や夜の秋
秒針の刻む音あり夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 みさ - 2017/08/06(Sun) 07:51 No.6556  

白き手にマニキュアの色夜の秋
したたむる墨字の一句夜の秋
九十九里の潮鳴り高し夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/07(Mon) 01:50 No.6557  

廣島の旧い漢字や夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/08/07(Mon) 12:35 No.6558  

夜の秋北朝鮮の時刻表


Re: 兼題「夜の秋」 瞳人 - 2017/08/07(Mon) 14:03 No.6559  

鰯焼くナザレ煙ぶたき夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 たま - 2017/08/07(Mon) 15:39 No.6560  

ハーモニカ半音ずれる夜の秋
夜の秋人生の友ハーモニカ


Re: 兼題「夜の秋」 もも一号 - 2017/08/08(Tue) 18:58 No.6561  

庭草の茂れるままに夜の秋

夜の秋や終戦記念日知らぬ子ら

前回思いがけず秀逸を頂き有難うございました
前回 思いもかけず秀逸を頂き有難うございました


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/08/09(Wed) 09:10 No.6562  

沖の帆の進む正面夜の秋
波といふ曇り硝子や夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 みなと - 2017/08/10(Thu) 00:40 No.6563  

大海は淋しき景や夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/10(Thu) 11:15 No.6564  

四畳半でんぐり返る夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/10(Thu) 11:21 No.6565  

廣島の旧い活字や夜の秋

すいません、この7日に同類句を投稿させていただいたのですが、こんなのもあるかとも思いまして、投稿させていただきます。m(__)m      ぐずみ拝


Re: 兼題「夜の秋」 寿典 - 2017/08/10(Thu) 15:40 No.6566  

乳を吸う子を撫でる風夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 穣一 - 2017/08/11(Fri) 00:13 No.6567  

寝苦しき床に流れし夜の秋
何ごともなき幸せよ夜の秋
地獄とも言へる日差しも夜の秋
脱ぎ捨てし服を洗ふか夜の秋
妻と居て来しかた思ふ夜の秋
ローランサンパブの賑はい夜の秋
晩酌を妻がとがめる夜の秋
来年もこの日が在るか夜の秋
夜の秋狂ふ日差しを忘れさせ
傘寿の会参加あぐねる夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 みさ - 2017/08/12(Sat) 09:40 No.6568  

半襟に銀糸ほどこす夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 夕顔 - 2017/08/12(Sat) 19:23 No.6569  

折り合ひのつかぬ心や夜の秋

本当に久しぶりの投句です。
宜しくお願いいたします。


Re: 兼題「夜の秋」  - 2017/08/12(Sat) 23:15 No.6570  


夜の秋江戸小咄のラジオより


初めまして。よろしくお願いします。


Re: 兼題「夜の秋」 弥生 - 2017/08/13(Sun) 13:49 No.6571  

夜の秋達筆なりし母の文
諍いて子に距離置かれ夜の秋
棚田より烏賊釣り火みる夜の秋




Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/08/13(Sun) 16:11 No.6572  

夜の秋鳥の翼が肩に触れ


Re: 兼題「夜の秋」 弥生 - 2017/08/14(Mon) 20:28 No.6573  

便り無き友より電話夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」  - 2017/08/15(Tue) 23:48 No.6574  

夜の秋ぼちぼち替えるお品書



Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/17(Thu) 05:08 No.6575  

再雇用行方気になる夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/17(Thu) 05:54 No.6576  

エアコンを止める静けさ夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/17(Thu) 06:15 No.6577  

塾の窓に早くも灯り夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/17(Thu) 06:36 No.6578  

夜の秋大正池の木に河童


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/17(Thu) 15:51 No.6579  

甦るマントヴァ―ニー夜の秋
夜の秋ビリーボーンを流す店


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/17(Thu) 16:00 No.6580  

死んだ父死んだ母あり夜の秋


Re: 兼題「夜の秋」 ぐずみ - 2017/08/17(Thu) 16:08 No.6581  

夜の秋墓石裂け目拡げたり


Re: 兼題「夜の秋」 照幸 - 2017/08/17(Thu) 17:10 No.6582  

夜の秋長居の男置き去りに
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