あした ネット句会
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兼題「セーター」 投稿者:宗匠 投稿日:2018/10/28(Sun) 09:04 No.7801  
新たな兼題を「セーター」とします。少し早めになりますが冬の季語です。傍題には「セーター着る」「セーター編む」があります。防寒用の衣類であると共に、誰かが誰かを思って編んだり、その思いを纏うという一面もあります。セーターがもたらす暖かさもまた題材になるかと思います。あなたらしい「セーター」の句を詠んでください。お一人3句までのルール及び締切後には投句しないというマナーはお守りください。よろしくお願いいたします。


Re: 兼題「セーター」 影法師 - 2018/10/30(Tue) 20:28 No.7802  

セーター編む着るはずも無き人偲び


Re: 兼題「セーター」 みなと - 2018/10/30(Tue) 21:05 No.7803  

徳利セ−タ−晩節の詩を編む 

よもすがらセ−タ−編みし日の遥か
 
ざっくりとセーター着込む始発バス 


Re: 兼題「セーター」 コタロー - 2018/11/01(Thu) 01:57 No.7804  

亡き母や毛玉取りたる吾のセーター
前後ろ確かめながら着るセーター
セーター着る亀が頭を出す如く




Re: 兼題「セーター」 コタロー - 2018/11/01(Thu) 02:05 No.7805  

すみません。no.7804 上二句を次のように差し替えて下さい。
亡き母が毛玉取りたる吾のセーター
セーター着る前と後ろを確かめて


Re: 兼題「セーター」 照幸 - 2018/11/01(Thu) 07:50 No.7806  

セーターの旅を続ける老独り


Re: 兼題「セーター」 祥風 - 2018/11/01(Thu) 12:40 No.7807  

セーターの描く曲線黒ニット
セーターを着こなし舞妓稽古場へ
老夫婦ときに揃いのセーター着


Re: 兼題「セーター」 香詩 - 2018/11/03(Sat) 12:31 No.7809  

編み上げしセーター抱え君と逢ふ


Re: 兼題「セーター」 香詩 - 2018/11/03(Sat) 12:35 No.7810  

すいません。
編み上げしセーター抱へ君と逢ふ
に訂正します。


Re: 兼題「セーター」 照幸 - 2018/11/04(Sun) 05:53 No.7811  

セーターや帰宅を急ぐ点々と


Re: 兼題「セーター」 ぷち - 2018/11/04(Sun) 09:24 No.7812  

柿渋色のセーターに父をふと
義母さんのこよなく愛す古セーター
毛抜けせしモヘアセーター今年また


Re: 兼題「セーター」 ぐずみ - 2018/11/04(Sun) 21:44 No.7813  

セーターにフォークギターとジーパンと


Re: 兼題「セーター」 郁文 - 2018/11/06(Tue) 11:49 No.7814  

セーターを着こみ早立つ山ガール
夜勤番手網みセーター持たされて
ざっくりと手編みセーター着て闊歩




Re: 兼題「セーター」 照幸 - 2018/11/06(Tue) 18:25 No.7815  

セーターや愚図な女に惚れてをり


Re: 兼題「セーター」  - 2018/11/06(Tue) 22:49 No.7816  

子等の脱ぐセーターいつも裏返し


Re: 兼題「セーター」 すて - 2018/11/07(Wed) 02:49 No.7817  

セーターの赤白黄色跳ねる園


Re: 兼題「セーター」 すて - 2018/11/07(Wed) 03:17 No.7818  

セーターや園を兎のごとく跳ね


Re: 兼題「セーター」 明人 - 2018/11/07(Wed) 11:39 No.7819  

セーターの着たきり雀鬼ごっこ

毛玉取るセーターごしの手の嬉し

セーターの自由楽しむ薄化粧


Re: 兼題「セーター」 俳徊人 - 2018/11/07(Wed) 12:33 No.7820  

恋ごころ入れてセーター編みにけり
かの人にセーターを編む夜汽車かな
私との恋な忘れそペアセーター


Re: 兼題「セーター」 香詩 - 2018/11/07(Wed) 13:05 No.7821  

ハイカラな祖母の遺品の赤セーター


Re: 兼題「セーター」 源太 - 2018/11/07(Wed) 22:36 No.7822  

セーターと一緒に遊ぶひと日かな
明日もまた同じセーター選びをり
セータをほぐる媼とをりにけり


Re: 兼題「セーター」 比良山 - 2018/11/08(Thu) 03:42 No.7823  

宗匠様。「後の月」のご丁寧な選評有難うございました。
「セーター」の投句致します。

古セーター妣に贈られ今も着て
ユニクロのセーター着込む若返り
セーターを脱ぎたる我や老い露

以上宜しくお願い致します。


Re: 兼題「セーター」  - 2018/11/08(Thu) 11:07 No.7824  

セーターは赤が好きよと五歳の子


Re: 兼題「セーター」 寿典 - 2018/11/08(Thu) 21:21 No.7825  

セーターや色とりどりに女学生
セーターや恋の思い出色褪せし
祖母編みしセーター今も暖かく


Re: 兼題「セーター」 久米斗三 - 2018/11/09(Fri) 09:46 No.7826  

セーターにミツキイマウスの古写真
老大人一人の家の赤セーター
御夫人の黒セーターを避け通る


Re: 兼題「セーター」 香詩 - 2018/11/09(Fri) 13:36 No.7827  

店員の言葉巧みに買ふセーター


Re: 兼題「セーター」 さかえ - 2018/11/10(Sat) 10:14 No.7828  

娘より手編セーター誕生日

はつらつと揃ひのセーター老夫婦

お下がりのセーターなれどよく似合ひ


Re: 兼題「セーター」 川端 - 2018/11/12(Mon) 12:07 No.7829  

セーターの袖口ピカリ餓鬼時代

パリの空求めしセーター半世紀

白セーター木立の色を映しけり


Re: 兼題「セーター」  - 2018/11/12(Mon) 14:15 No.7830  

まだ着れる赤きセーター捨てきれぬ


Re: 兼題「セーター」 小幸 - 2018/11/12(Mon) 19:52 No.7831  

セーターの白き教師や声張りて
セーターの歩む失うものなくて
寺を辞し殿をゆくセーターよ


Re: 兼題「セーター」 いつせ - 2018/11/13(Tue) 11:21 No.7832  

亡き母のぬくもり今もセーターに
とつくりと言ふセーターも吾(あ)も古りし

よろしくお願いします。


Re: 兼題「セーター」 一二三 - 2018/11/14(Wed) 19:41 No.7833  

セーターの漢溶けゆくエレベーター


Re: 兼題「セーター」 穣一 - 2018/11/15(Thu) 17:47 No.7834  

セーターの胸のふくらみ空あほぐ

誰がためのセーター編むか白き指

セーターをせがんで母の笑顔あり


Re: 兼題「セーター」 瞳人 - 2018/11/15(Thu) 20:41 No.7836  

肘当ての擦り切れセーター青春史


Re: 兼題「セーター」 一二三 - 2018/11/17(Sat) 15:46 No.7838  

セーターが買う無印商品かな


Re: 兼題「セーター」 みさ - 2018/11/19(Mon) 07:32 No.7840  

十三夜では秀逸を賜り有難うございました
 
刺繍施しセーターを新たにす
セーター買ふ半額品をはばからず
ビーズ刺繍見切り品のセーターに



Re: 兼題「セーター」 一二三 - 2018/11/19(Mon) 08:28 No.7841  

セーターが改札を出る傘を持ち


Re: 兼題「セーター」 絶学 - 2018/11/19(Mon) 16:03 No.7842  

セーターや今やニットとなりにけり
還暦やセーター編みし若き母
ジージーとセーターを編む音聞こゆ


兼題「後の月」の講評 投稿者:宗匠 投稿日:2018/10/27(Sat) 20:09 No.7800  
兼題「後の月」は少し早めの締切としたこともあって投句が61句にとどまりました。しかし講評をする立場としては程ほどの分量であり、むしろほっとした思いさえありました。なお締切後の投句はお受けしませんのでご了承ください。さて、投句数は多くありませんでしたが佳句がかなりありました。では宗匠選と講評をさせていただきます。

□宗匠選と講評

(予選)
1.樹木希林モノクロになる十三夜   コタロー →「モノクロになる」は取り上げたテーマに対していささか迫力不足です。 
2.後の月箱の手紙を整理する     コタロー →「後の月文箱の手紙読み直し」
3.闘病の母は見れずに十三夜     コタロー →「闘病の母には見えぬ十三夜」
4.一幅の墨絵のごとし十三夜     雫    →動きますし平板です。
5.父見舞ふ施設帰りや後の月     比良山  →「施設帰り」は施設から出所した人のようです。「父見舞ふ施設の帰り後の月」
6.新入りのチャルメラ聞くや後の月  比良山  →「新入りのチャルメラを聞く後の月」「チャルメラを聞く」は「や」で切るまでもありません。
7.僧坊の裏木戸くぐる十三夜     小 幸 →今一歩。「それで?」と聞きたくなります。 ?
8.後の月凛として雲寄せつけず    暁 →景にとどまっています。
9.雲退きし川面に灯る十三夜     暁     →「雲退きて川面に灯る十三夜」 
10.十三夜大人の恋をしませうか    すて   →余りにも直截。後の月らしく一歩引いて「十三夜大人の恋をしてみたく」  
11.亡き人を偲べば上がり後の月    雫    →内容としてはむしろ切れ字を使わず一句一章とすべきです。
12.金閣にまたの火の手や後の月    ぐずみ  →これは架空の景でしょうか?後の月の季語に相応しくない空想かと思います。
13.伸びしろの眠りしままか後の月   明人   →意味を理解できませんでした。
14.後の月二夜の待てぬ青き恋     明人   →「後の月二夜も待てぬ青き恋」
15.会へぬままひと月経ちぬ後の月   明人   一「会へぬままひと月の経ち後の月」
16.後の月てるてる坊主並びけり    郁文    →動きます。 
17.後の月ぐずる赤子の窓越しに    郁文    →後の月に赤子はちょっと付かないかと思います。
18.黒髪のほのと匂へる十三夜     みさ   →十三夜は上五に!「十三夜黒髪ほのと匂いける」
19.ゆつくりと橋を渡るや後の月    俳徊人  →「後の月橋ゆっくりと渡るべし」
20.十三夜恋におちゆく影ふたつ    俳徊人  →もう一歩です。
21.老輩の酒食ささやか十三夜     久米斗三 →テーマが今一つです。
22.読了の余韻にひたる十三夜     久米斗三 →「読了の余韻ひたひた十三夜」
23.十三夜薄暗がりに立つ女      みなと  →動きます。加えてちょっと怖いです。(笑)
24.陸橋を登れ*ばピザ屋後の月    みなと  →詩的ではないと思います。            
25.終バスの刻を照らせり十三夜    川端   →もっと具体的に「終バスの車体照らせり十三夜」
26.籠り居て目蓋の裏に十三夜     川端   →「籠り居て」が饒舌です。「独り居の瞼の裏の十三夜」
27.棲み古りし終の住処や後の月    さかえ  →上五が余分かと。「終の住処と決めし軒端に後の月」
28.撫で牛の背ナのさやかに後の月   さかえ  →まずまずです。「に」が説明的でした。
29.忘れえぬ彼女(ひと)の空なる十三夜 穣一  →もし亡くなっているのであれば、「忘れえぬ女棲む空や十三夜」
30.言ひ切れぬ一言残し後の月     穣一   →「言い出せぬ言葉を残し後の月」
31.搦め手に追はわれ土俵の名残り月  瞳人   →「追はわれ」?
32.年金を下ろして帰る十三夜     いつせ  →テーマが詩的ではないと思います。
33.色丹で眺めて居たい後の月     ゆた   →「色丹で眺めて居たし後の月」
34.色丹にうもれし墓に後の月     ゆた   →「に」が説明的です。「色丹にうもれいし墓後の月」 
35.この戀は終わりしよふ後の月    源太   →中七が?です。
36.逆しまに酔ひて候後の月      源太   →「逆しまに酔う」が疑問です。
37.ほろ酔うてふと口ずさむ十三夜   もも一号 →「ほろ酔うてふと口ずさみ十三夜」中七で切るべきです。

(入選)
1.十三夜早よ出でまゐれお腹の子   瞳人 →ゆっくりと出る後の月に付きます。
2.借主の減りたる農地芋名月     小 幸   →寂寞とした景が良いです。
3.里山の休み処や豆名月       小 幸   →ほっとする感じが出ています。
4.後の月久闊の友一人減り      太朗    →後の月にしっかり付いています。
5.十三夜蔵出しの三味調律す     比良山  →過去を引きずる蔵出し三味が生きています。
6.平成の見納めならむ十三夜     暁     →タイムリーな後の月になりました。
7.後の月投げ込み寺に影法師     すて   →下五は「影二つ」でも良かったかと。
8.後の月過疎の一村包みけり     郁文    →「過疎の一村」が良いです。
9.後の月風に乗り来る笙の笛     みさ   →視覚に聴覚を加えて立体化しました。 
10.栗名月パリに仕みしクロワッサン  一二三  →面白い取り合わせですが悪くありません。
11.雲間より出ては移ろふ後の月    俳徊人  →「移ろふ」が効きました。 
12.人間の足跡仰ぐ十三夜       久米斗三 →この足跡には様々な意味がありそうです。
13.豆名月閉鎖されたるゴルフ場    みなと  →寂しい景が後の月に合います。
14.河豚免許の返納の日の後の月    一二三  →もう年を取って河豚料理から足を洗うタイミングと後の月の取り合わせは良いです。
15.後の月救急車の音遠ざかり     川端   →戻った静寂の中で後の月を眺めています。
16.畳の間ひときは濡らす十三夜    さかえ  →しっとりとした後の月になりました。 
17.後の月見上ぐ喪服を脱ぎてより   雫    →喪帰りというシチュエーションの設定が上手いです。
18.後の月コタンの外れにも余震    照幸   →北海道の地震に思いを馳せた後の月の句です。中秋の名月では詠めないテーマです。
19.敬具てふ文字の擦るゝ十三夜    源太   →遠くにいる人を思う後の月の句です。
20.欠けし頬かくす雲なき後の月    穣一   →実際に後の月を見て詠んだ句のようで、説得力があります。
21.後の月共に見上げし人は今     もも一号 →ちょっと甘いですが入選とおします。

(秀逸)
1.後の月比叡(ひえ)の全貌あらわにす 一二三 
  →様々な歴史を背負おう比叡の山々と寺院群を遠景にした大きな景の句に仕上げています。この景もまた中秋の名月では詠み切れないという意味で秀逸と言えます。

2.篝火にどこか浮き立つ十三夜    みさ
  →この句の光っている点は中七の「どこか浮き立つ」です。もうすっかり暑さはなくなり、かといって寒くもない後の月の夜には、どことはなしにまだ浮き立つ気分が残っていて、篝火の火も熱さよりも心地よさを感じる、そんな十三夜の心持ちを言い得ています。

3.「いい夜だ」「ええ本当に」後の月 いつせ
  →中年か老夫婦の会話でしょうか?長く連れ添った夫婦にある阿吽の呼吸が感じられるセリフが、後の月という一歩退いた月を眺めている二人を眼裏に描かせる一句です。

以上で投句いただいた61句の講評を終えます。久々に入選と秀逸の句の比率の高い兼題となりました。
良い句の投稿をありがとうございました。
新たな兼題はまた後程、

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